Luiz Gonzaga

ブラジル北東部音楽の象徴であるルイス・ゴンザーガ(Luiz Gonzaga do Nascimento, 1912–1989)は、歌手、作曲家、アコーディオン奏者として「バイアォンの王(Rei do Baião)」の名で知られる。彼はフォホー(forró)やバイアォンといったリズムを全国に広め、ブラジル文化の地域的アイデンティティを国民的な象徴へと昇華させた。
2013年10月に「ブラジル映画祭2013」
Gonzaga: De Pai Pra Filho (ゴンザーガ 〜父から子へ〜)
が各地で上映されましたね。

主な事実
- 生誕:1912年12月13日、エシュー(ペルナンブーコ州)
- 死去:1989年8月2日、レシフェ(ペルナンブーコ州)
- 代表曲:「Asa Branca」「A Volta da Asa Branca」「Assum Preto」
- 愛称:Gonzagão(ゴンザガォン)、Rei do Baião(バイアォンの王)
- 息子:シンガーソングライターのゴンザギーニャ(Gonzaguinha)
初期の歩み
農村で楽器職人の父ヤヌアーリオに師事し、幼少からアコーディオンに親しむ。1930年代に軍隊に入隊後、除隊してリオ・デ・ジャネイロへ移り、ラジオ番組でノルデスチ(北東地方)の音楽を紹介して注目を集めた。
音楽と影響
1940年代以降、作詞家ウンベルト・テイシェイラやゼー・ダンタスと組み、「バイアォン」や「ショッチ」、「トアーダ」などの形式を都会的サウンドに再構成。彼の音楽は乾燥地帯セルタォンの生活・信仰・移民の苦悩を歌い、社会的メッセージを帯びたフォホーの原型を築いた。
文化的意義
ゴンザーガはカンガセイロ帽とアコーディオン姿で舞台に立ち、ノルデスチの象徴的イメージを確立。1980年には教皇ヨハネ・パウロ2世の前で演奏し、ブラジル文化の代表として称えられた。没後も彼の音楽はブラジルのフォホー文化や地域アイデンティティの礎として生き続けている。
